医療脱毛は高出力のレーザー照射によって、毛根の発毛組織を破壊するので永久脱毛が可能になります。
しかし医療脱毛を検討中・受けている方の中には、毛が抜けるまでの時期や回数が気になる方もいるのではないでしょうか?
結論、個人差はありますが、医療脱毛の施術後にすぐ毛が抜けることはありません。
本記事では実際に医療脱毛を受けた方の独自アンケートで調査したところ、【医療脱毛で毛が抜けてきたと実感できた回数】は3~4回目が多い結果に。
しかし実際に医療脱毛を受けた・検討している方の中には「施術したのに毛が濃くなった」「毛が中々抜けないのでは?」といった、不安を抱えている方もいると思います。
本記事では医療レーザー脱毛の仕組みや、独自アンケートを基に毛が抜けるまでの期間や抜けやすくする方法を徹底解説しています。
【本記事で分かること】
※タップで該当箇所へスクロールします。
- 医療脱毛後から毛が抜け始めるまでの時期・仕組み
- 医療脱毛で毛が抜けない原因
- 医療脱毛後に毛が抜けるようにする方法
- 施術後の自己処理が可能な時期
医療レーザー脱毛で毛が抜けるまでに必要な期間・回数を知りたい方や、施術をしたのに効果が薄いと感じている人やは、ぜひ参考にしてくださいね。
【スキンファミリア独自調査】アンケート集計方法
<アンケート調査の概要>
この記事には当サイトが独自調査した口コミが含まれます。
調査対象:医療脱毛を受けたことがある人
調査方法:私たちスキンファミリアが独自実施したクラウドワークス上でのアンケート調査
医療脱毛後から毛が抜け始めるまでの時期はいつ?【2~3週間が目安】
医療脱毛は、約2~3週間後にスルスル毛が抜けると感じる方が多いようです。
脱毛したその日に抜けることはなく、毛が抜け始めるまでは施術から約1週間ほどかかることがほとんど。
脱毛直後、すぐポップアップ現象(※)が起こらない方も安心してくださいね。
※医療脱毛後に、毛根から毛が抜けることを「ポップアップ現象」と呼びます。
また本記事で行った独自アンケートでは、3~4回の施術回数で毛が抜けてきたと実感した人が多く見られました。
医療脱毛で毛が抜けてきたと実感した回数 | パーセンテージ |
---|---|
1~2回目 | 28.0% |
3~4回目 | 50.0% |
5回目 | 10.0% |
6~7回目 | 10.0% |
8回目以降 | 2.0% |
次点が1~2回目の28%で、5回目・6~7回目と答えた方は10%・8回目以降と答えた方は全体の2%という結果に。
以下のアンケート結果から判明した契約したプラン回数で一番多かったのは、3回~4回という結果になりました。
ただし毛が抜けるまでの日数は、毛質・体質・肌質・部位によって異なります。
毛が濃い髭やVIOのIラインは、他の部位に比べて毛が抜けるまで回数を重ねる必要がある部位です。
これらの部位は毛が薄くなりはじめたと感じる施術の3回目以降から、脱毛効果を実感しやすくなるでしょう。
医療レーザー脱毛で毛が抜けるまでの仕組み
医療脱毛はムダ毛の元をレーザーの力で破壊することで、半永久的に毛が生えない状態にします。
- 剃毛した肌にレーザーを照射
→毛根のメラニン色素(黒色部分)に熱反応が起こる - ムダ毛の発生源を断つ
→熱を利用して毛乳頭の発毛組織(毛母細胞)を破壊 - 毛が抜ける
→半永久的に毛が生えない状態ですべすべの状態になる
また、医療脱毛は発毛サイクル(毛周期)の影響から、1回の施術で脱毛を完了できません。
施術1回で効果が出るのは、全体の約20%ほどと言われています。
根本から破壊された部分はツルツルになりますが、毛母細胞にダメージを与えられなかった場合は再び毛が生えてきます。
発毛中のタイミングに合わせて、最低5回は脱毛施術を続けるようにしましょう。
自己処理が必要ないほどのツルツル肌を目指すなら、施術回数は8~10回が目安となります。
医療脱毛で毛が抜けない3つの原因【抜けやすい毛との差は?】
医療脱毛で抜けやすい毛と抜けにくい毛は、毛が生える周期や毛質に差があります。
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- 毛質(産毛や細い毛)
→毛が濃い部分ほど抜けやすく産毛は抜けにくい - 技術的問題
→脱毛クリニックの照射漏れや出力不足 - 発毛サイクル
→毛周期の成長期以外にはほとんど効果なし
原因を把握しておけば、医療脱毛後に「毛が生えてきた・・」と焦らずに済むので、ぜひ確認してください。
抜けにくい産毛や細い毛(毛が濃い・太い部分は抜けやすい)
メラニンが少ない産毛や細い毛は、濃い毛よりも脱毛効果が実感しにくいでしょう。
毛質で抜けやすさに差が出る原因は、黒色(メラニン)の量にあります。
ワキやVIOは濃くてしっかりしている毛なので、レーザーの熱が発毛組織に伝わりやすいです。
薄い毛の場合、毛根に伝わる熱エネルギーが少ないため、顔や背中は効果の実感まで時間がかかります。
背中などの抜けない産毛も効率よくキレイにするには、以下のような脱毛機で施術を受けるのがおすすめです。
- 脱毛方式:SHR脱毛(蓄熱式脱毛)
- レーザーの種類:ダイオードレーザー
ムダ毛が人より濃いと感じる方は、パーツごとに機種を使い分けしているクリニックを選ぶと安心ですよ。
脱毛クリニックの技術不足(照射漏れや出力不足)
施術時の脱毛クリニックの施術者の技術力や経験値による出力不足や照射漏れのせいで、思うように毛が抜けないことがあります。
- 1列まるごと毛が抜けていない
- 一部だけ円形状に毛が生えている
⇒ショット式の脱毛機で出やすいムラです。
施術から3週間たっても抜けない場合は、お店に連絡して再照射の相談をしてみましょう。
クリニック・サロンを選ぶ際は、スタッフの技術やテクニックに関する口コミもチェックすることが大切です。
また、炎症・やけどを防ぐために肌質や体調によっては、あえてレーザー出力を下げて施術する場合もあります。
- 脱毛しはじめで様子見する時期
- 肌が乾燥している・荒れている
- 日焼けした状態の肌
- 生理中・体調ですぐれない時
これらに当てはまって出力を抑えた場合は、次回施術時に「照射パワーを上げてもらえませんか?」と相談するようにしてみてください。
脱毛に向かない毛周期(成長期以外)だった
以下のように脱毛に向かない毛周期である退行期・休止期に施術すると、毛が抜けないこともあります。
- 成長期:毛母細胞が分裂して皮膚の外へ毛が伸びる
- 退行期:毛根が押し上げられ毛が抜け落ちる
- 休止期:新しい毛が生えるまでの準備期間
脱毛効果を得るポイントは、発毛中に施術して毛穴全体にしっかりダメージを与えること。
成長期の毛は全体の20%程度と言われており、残り80%の毛には脱毛効果がほとんどないといわれています。
これが「毛が生えてきたから効果がない」と、不安に思ってしまう原因の1つです。
クリニックでは施術のベストタイミングを相談しつつ、最低5回以上を目安に受けるようにしましょう。
医療脱毛後に毛をポロポロ・スルスル抜けるようにする方法
医療脱毛で毛を抜けやすくするためのポイントを、予約・施術前・施術後に分けて解説します。
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- 予約時:毛周期にあわせて通う
- 施術前:毛抜きを使わずシェーバーで自己処理
- 施術後:アフターケア(保湿・日焼け)
どれもカンタンに実践できるので、今の状況に合わせて取り入れてみてくださいね。
予約時:毛周期にあわせて通う
脱毛の予約は、毛周期に合わせて施術から8~12週間後を目安に通うようにましょう。
部分脱毛の場合は、部位によって間隔を微調整することで、より効率よくムダ毛にレーザーを照射できます。
脱毛部位 | 毛周期/平均回数 |
---|---|
全身 | 【毛周期】 ⇒2ヶ月 【完了までの平均回数】 ⇒約5回~ |
ワキ | 【毛周期】 ⇒2~3ヶ月 【完了までの平均回数】 ⇒約7回~ |
VIO | 【毛周期】 ⇒1.5~2ヶ月 【完了までの平均回数】 ⇒約5回~ |
全顔 | 【毛周期】 ⇒1~2ヶ月 【完了までの平均回数】 ⇒約8回~ |
全身脱毛の場合は、毛周期の平均である2ヶ月おきに脱毛するのがおすすめ。
また、自己判断に頼りすぎずクリニックの推奨タイミングも確認して、次回の予約をしてくださいね。
施術前:毛抜きを使わずシェーバーで自己処理
施術前の自己処理では、毛抜きを使わず電動シェーバーで剃ることで毛を抜けやすくできます。
- 剃毛する前にクリームなどで保護する
- 毛の流れに沿ってシェーバーで剃る
- 保冷剤や冷やしたタオルで肌を冷やす
- ローションやクリームで保湿する
毛の流れに沿って剃りやすくするポイントは、指で皮膚を伸ばしながら押さえること。
VIOの毛はハサミで短く切ってから剃ると、毛が絡まることなくきれいに剃毛できますよ。
I・Oラインは肌を傷つけるリスクが高いので、手鏡を使いながらできる範囲でお手入れしましょう。
脱毛施術前のセルフ処理には、毛抜き・カミソリ・ワックスを使わないようにしてください。
肌を傷つけたり毛根から引き抜くと、脱毛効果が十分に得られなくなってしまうでしょう。
施術後:アフターケアは保湿と日焼け対策を重点的に
施術後は、乾燥や紫外線から肌を守ることで、毛が抜けやすい肌の状態にできます。
対策 | 方法詳細 |
---|---|
保湿ケア | ・化粧水を多めに塗布する ⇒週に1回はパック ・肌荒れが気になる箇所はケアの最後に ⇒ワセリンを塗布 ・洗顔時は泡でやさしく洗う ⇒お湯の温度は低めにする |
日焼け対策 | ・帽子やサングラスを使用する ・長袖などで脱毛箇所は肌を露出させない |
スキンケアでは化粧水で水分を与えたら、蒸発を防ぐためクリームやオイルを塗布するのがポイント。
肌の代謝が良い状態をキープできると、古い角質に邪魔されることなく毛が抜け落ちやすくなりますよ。
日焼け止めクリームは汗や水分で落ちやすいので、いつも以上こまめに塗りなおすことが大切です。
乾燥した肌や日焼けすると、痛みや刺激を強く感じることがあります。
レーザーの熱が皮膚の表面に伝わってしまうと、施術後の肌トラブルも起こりやすくなるため注意しましょう。
医療脱毛後に毛が抜け落ちるまで剃ってはいけない?【施術後の自己処理が可能な時期】
医療脱毛後の自己処理は最短で3日~7日後から再開できますが、自己処理を行う際は以下の点に注意しましょう。
概要 | 詳細 |
---|---|
自己処理は3日~7日後を目安にする | 施術直後は肌が敏感・やけど状態で肌への負担がある |
毛抜きなどで抜かない | 毛周期の乱れや肌を傷つける可能性がある |
電気シェーバーを使う | 肌を直接刺激しないので負担が少ない |
保湿をしっかり行う | 乾燥による肌トラブルが起こるのを防ぐ |
運動を控える | 体温が上がることでかゆみや炎症が出やすい |
脱毛直後は肌がダメージを負っているので自己処理は避けて、炎症や赤みが完全に引いてから行うのがおすすめです。
ムダ毛処理にカミソリなどを使うと、脱毛直後のデリケートな肌が傷ついてしまう恐れがあります。
さらに毛抜きやワックスを使うと毛周期が乱れるので、使用するのは刺激が少ない電動シェーバーがおすすめ。
自己処理後の肌は乾燥しやすい状態なので、保湿クリームなどでうるおいを与えて、皮膚を乾燥から守るようにしましょう。
また施術後に運動をすると体温が上がるので、かゆみや炎症などの肌トラブルが起きやすくなるので避けるのがおすすめです。
医療レーザーで脱毛するメリット|永久脱毛が期待できる
医療脱毛は発毛組織を破壊するため、永久脱毛できることがメリット。
医療レーザー照射後に毛が抜けた箇所からは、基本的には毛が伸びることや生えることはありません。
また、医療レーザーで脱毛するメリットは、半永久的な脱毛効果以外にもたくさんあります。
- 自己処理をする必要がなくなる
- 肌トラブルが少なくなる
- 毛穴が小さくなり見た目がよくなる
- 肌触りがなめらかになる
医療脱毛は、敏感肌や肌が荒れやすい方にもメリットが多い施術です。
カミソリの刃の刺激で起こりやすい肌トラブル(ニキビ・炎症・かゆみ・赤み)から、解放されるでしょう。
医療脱毛のデメリットは硬毛化や色素沈着が起こるリスクがある
医療脱毛には、硬毛化や色素沈着など施術リスクのデメリットがあります。
リスク | 詳細 |
---|---|
硬毛化 | ・施術前より毛が太く硬くなる ・ヤグレーザーで改善される場合がある |
色素沈着 | 毛嚢炎・やけど跡が黒ずみやシミとして残る |
毛嚢炎 | 毛穴の傷から細菌感染して炎症を起こす |
赤み・かゆみ | ・レーザーによるやけど状態 ・肌の急激な乾燥によってかゆくなる |
ごくまれに、レーザーをあてる前よりも毛が太く硬くなる症状(硬毛化)が起こることも。
可能性は低いですが、万が一のためにクリニックの保証は事前に確認してください。
リスク以外にも施術時の痛み・料金が高いといった、デメリットがあることも事実です。
満足のいく脱毛をするには、デメリットに納得した上で医療脱毛を始めましょう。
医療脱毛で毛が抜けるまでのよくある質問と回答
医療脱毛で毛が抜けるまでのよくある質問と回答は、以下の通りです。
医療脱毛を受けたのに、「毛が生えてきた・・」などの不安を取り除くためにも、ぜひ参考にしてくださいね。
VIO医療脱毛を受けた後の毛はいつから抜けてくる?
医療脱毛後は約2~3週間後にスルスル毛が抜けると感じる方が多く、抜け始めるまでには施術から約1週間ほどかかることがほとんどです。
毛が抜けるまでの日数は、毛質や部位によっても異なります。
毛が太い髭やVIOラインは毛が抜けるまで施術回数を重ねる必要があるので、3回目以降の施術から脱毛効果を実感しやすくなるでしょう。
医療脱毛後に毛がポロポロ抜けてもまた生えてくることはある?
医療脱毛後レーザーにより破壊された毛根部分から毛が生えてくることは、基本的にありません。
しかしレーザーの照射漏れや出力不足があった場合思うように毛が抜けず、また生えてきたと感じることがあります。
放射漏れかもと感じたら施術から3週間を目安にクリニックへ連絡し、再照射の相談をしてみましょう。
また毛周期のサイクルにより休止期の毛が成長期に入ると、毛根を破壊した部分以外は毛が生えてきます。
毛周期のサイクルに合わせて、5回は施術を続けると毛が生えにくくなるでしょう。
医療脱毛施術後の1回で抜ける毛はどれくらい?
医療脱毛施術後の1回で抜ける毛は全体の約20%ほどです。
毛には毛周期と呼ばれる成長サイクルがあり、「成長期」「退行期」「休止期」に分けられます。
医療脱毛レーザーが反応するのは成長期の毛だけで、これは全体の約20%ほどになります。
残りの毛は成長期に入るのを待ち再度施術を受ける必要があるので、発毛中のタイミングに合わせ脱毛を受けるようにしましょう。
医療脱毛施術後に引っ張ると抜ける毛は引っこ抜いていい?
レーザー脱毛施術後、引っ張ると抜けるからといって次々に抜くのはNGです。
毛を引っ張ったり抜いたりすると、以下のようなリスクが生じます。
- 無理に引っ張ることで毛がちぎれる
- 成長期の毛を抜いてしまい脱毛効果が下がる
- 毛穴が傷つき細菌などに感染しやすくなる
- 毛周期が崩れ、脱毛効果が得られない
- 刺激で毛が休止期に入り仕上がりが悪くなる
理想の毛の抜け方は、入浴や着替えなどの日常動作の刺激で自然にスルスル抜け落ちるのを待つこと。
どうしてもムダ毛が気になる場合は、施術後3日~7日経ってから電動シェーバーで剃るようにしましょう。
医療レーザー脱毛でも白髪は抜けないの?
医療レーザー脱毛で、白髪は抜けません。
毛の黒色への熱反応を利用して脱毛するため、真っ白な白髪は脱毛効果を得られないのです。
どうしても白髪を脱毛したい場合は、針で毛穴に電流を流すニードル脱毛でおこないます。
ニードル脱毛は、1本1本を処理するため手間がかったり、激しい痛みを伴う施術です。
少しでも脱毛したい気持ちがある方は、医療レーザー脱毛を白髪になる前に受けることをおすすめします。
早く効果を実感したいなら信頼できるクリニックで医療脱毛しよう
医療脱毛なら、施術後2週間前後で抜け始めるため脱毛効果を早く実感できるでしょう。
施術後の毛が抜けるまでは無理に引っ張らず、自然にポロポロ抜けるのを根気強く待つことがポイントです。
毛周期が乱れるのを避け、まんべんなく全身のムダ毛をキレイにできますよ。
また、以下を把握して脱毛を進めることで、より毛を抜けやすくする効果も見込めます。
- 毛周期に合わせて施術を受ける
- 毛抜きを使わずシェーバーで事前処理をする
- アフターケアを怠らない
(保湿ケア・日焼け対策など)
医療レーザー脱毛は、半永久的に毛が生えない状態にできる脱毛方法。
自分に合った医療脱毛クリニック見つけて、理想のつるすべ肌を手に入れましょう。
この記事の監修者
女医によるファミリークリニック院長
難病指定医
キレーション認定医
小児慢性特定疾患指定医
子どもの心相談医
高濃度ビタミンC点滴療法認定医
金沢医科大学医学部出身。
自身の出産をきっかけに「家族みんなを診察できるクリニックをつくりたい」という想いから、女医によるファミリークリニックを開業。
ロート製薬 お肌のお悩み相談室 質問相談 担当医など、雑誌やTVなど多数メディアに出演経験あり。