「YAGレーザーのメリットは?」
「ヤグレーザーの脱毛効果が知りたい!」
医療脱毛に使われるヤグレーザーは、パワーが強いことから男女問わず大人気。
しかし、名前は知っていても、仕組みや効果を詳しく知らない方も多いのではないでしょうか。
実のところ、ヤグレーザーはすべての部位や毛質に適しているわけではありません。
今回はヤグレーザー脱毛の効果について、特徴やメリット・デメリットも含めて解説します!
他の記事でも、自分にあったおすすめの医療脱毛を見つけるコツをご紹介しています。
クリニック選びで迷われている方は、ぜひ参考にしてみてください。
ヤグレーザー脱毛とは?根深い毛にぴったりの医療脱毛
ヤグレーザー(YAGレーザー)とは、医療脱毛で使われる医療用レーザーの1種。
波長の長いレーザーで、皮下組織の深い部分まで光線を当てられることが特徴です。
ヤグレーザーは、他のレーザーではできないことが出来るため、多くのクリニックで重宝されています。
脱毛効果が出にくい剛毛(男性のヒゲやVIO)や、色素沈着・色黒肌の照射に最適です。
ヤグレーザーで脱毛の効果がでるまでの仕組み(流れ)
ヤグレーザーでの脱毛は以下1~4を繰り返しながら、毛根周辺のメラニン(黒色)におこる熱反応で効果を得る仕組みです。
- レーザーを施術部位に照射
- 光線が毛根のメラニンに反応し熱が発生
- 発生した熱で発毛組織を破壊
- 発毛組織が破壊されて、毛が生えなくなる
ヤグレーザーは医療脱毛のため、毛が生えるもと(毛乳頭・毛母組織)から破壊可能。
永久脱毛効果があり、1度毛根から抜け落ちた部分に新しい毛は二度と生えてきません。
また、ヤグレーザーは熱破壊式と言われる脱毛方式です。
蓄熱タイプのレーザーよりも出力が高いため、毛深い方も脱毛効果を得やすいでしょう。
ヤグレーザーで脱毛すると毛はいつ抜ける?回数は?
ヤグレーザー照射後に毛が抜けはじめるのは、照射から1〜2週間後と言われています。
施術回数 | 脱毛効果 |
---|---|
1〜2回 | あまり効果を感じられない。 |
3〜5回 | ムダ毛が薄くなりはじめる。 |
5〜8回 | ひげ・VIOなど濃い毛がなくなる。 ムダ毛がほとんど生えなくなる。 |
毛が薄くなったと感じるのは、平均3~5回目程度。
体毛が濃いヒゲ・VIOでも、平均で5〜8回で脱毛効果を実感しやすいでしょう。
また、施術間隔は2〜3ヶ月に1回ペースがおすすめ。
ヤグレーザーは高い脱毛効果がありますが、施術1回で肌がツルツルになることはありません。
毛が生えかわるサイクルに合わせて複数回照射することで、すべてのムダ毛にアプローチできます。
ヤグレーザー脱毛の特徴・メリット
ヤグレーザーで脱毛するメリットは、以下4点ほどあります。
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VIO・ひげの濃いムダ毛の脱毛が得意
ヤグレーザー脱毛のメリットは、VIO・ひげの濃いムダ毛に効果を発揮すること。
ヤグレーザーは医療レーザーの中でも最も波長が長く、肌深くの毛根までレーザ照射が可能です。
レーザー名 | 照射の強さ | 波長 |
---|---|---|
アレキサンドライトレーザー | ★★★☆☆ | 755nm |
ダイオードレーザー | ★★★★☆ | 800~810nm |
ヤグレーザー | ★★★★★ | 1064nm |
ヒゲやVIOに効果が出なかった脱毛経験者は、ヤグレーザーへの切り替えをおすすめします。
レーザーが毛根周辺まで十分に届けば、毛深いパーツもつるつるを目指せるでしょう。
顔の細い産毛にも効果を見込める
ヤグレーザーなら、メラニン(黒色)が少ない産毛にも脱毛効果が見込めます。
従来の医療レーザーは毛(黒色)が濃いほど脱毛効果が出やすく、産毛には向かないのがネック。
効果を優先してレーザーの出力を上げると、今度はやけどのリスクを負いかねません。
ヤグレーザーでは、これらのデメリットが解消されています!
「つるつるまでもう少しなのに中々終わらない」といった細い毛にも、おすすめできるレーザーです。
黒ずみや色黒肌でも脱毛可能
ヤグレーザーは、黒ずみや色黒を理由に脱毛を断られた人にもおすすめの脱毛です。
ヤグレーザーは、医療脱毛に使うレーザーの中でも深部まで波長が届きます。
毛根の中でしっかり反応するため、小麦肌さんも安心して脱毛できるでしょう。
黒ずみ・色黒肌さんが脱毛を断られる場合があるのは、肌が火傷するのを避けるためです。
従来のレーザーでは、色素沈着やシミなどに誤って反応してしまう恐れがあります。
美肌効果が期待できる
長い波長が特徴のヤグレーザーは、美肌効果も期待できます。
ヤグレーザー脱毛では、肌の奥深くにレーザーが届きます。
刺激によってコラーゲン産生を促進されると、肌がうるおって弾力がアップすることもあるでしょう。
ヤグレーザーは美肌の治療にも使われていますが、脱毛には脱毛用の機器を使います。
美肌効果はあくまで副次的なものですので、ヤグレーザーでの美肌治療は脱毛が終わってから改めて行いましょう。
YAGレーザー脱毛のデメリット
ヤグレーザー脱毛のデメリットは、おもに以下2点挙げられます。
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医療脱毛の中でも痛みが強くなりやすい
ヤグレーザーは、医療脱毛の中でも痛みが強くなりやすいことがデメリットです。
毛根周辺に大きなダメージが期待できる分、施術中に感じる刺激も大きくなります。
特に毛の濃いVIOやひげは強い痛みを感じる可能性が高いでしょう。
ヤグレーザーの痛みが強い場合には、部分麻酔が利用できることもあります。
痛みが怖い方は麻酔クリームや笑気麻酔を処方してもらえるか相談してみましょう。
背中や太ももなど広範囲のパーツは不向き
ヤグレーザーは照射口を広くできないため、広範囲への施術には不向きな点がデメリットです。
ヤグレーザーを1ショットで広範囲へ施術すると、レーザーが肌の奥深くまで過剰に届いてしまうことも。
やけどのリスクを防ぐため、あえて照射範囲をせばめてコントロールしています。
また、脱毛機器の照射口がせまい分、施術に時間がかかってしまうでしょう。
施術1回にかかるスピードも考えて、ヤグレーザーはピンポイント使いするクリニックが多いです。
ヤグレーザー脱毛がおすすめの人【条件】
- 他の脱毛で効果を実感できなかった
- 日焼け肌や色黒肌さん
→断られた経験のある人もOK - 毛の濃いヒゲやVIOなど部分脱毛
- 脱毛中で残った細い毛を脱毛したい
- ほほや鼻下をツルツルにしたい
ヤグレーザーは、過去の施術で脱毛効果を実感できなかった人のリベンジにおすすめ。
高出力で施術するため、繰り返し生えるヒゲやワキもつるつる肌を目指せます。
日焼け肌や色黒肌でも、安心して脱毛できる点も魅力です。
「屋外スポーツの機会が多い」「肌を出すファッションが好きな人」には、おすすめの脱毛方法と言えるでしょう。
ヤグレーザー脱毛のおすすめ部位はVIOや顔脱毛
- VIO(デリケートゾーン)
- 顔
- 男性の濃いヒゲ
- ワキ
- すねや二の腕などの太い毛
- うなじの産毛
ヤグレーザー脱毛は、他のレーザーでは効果が出にくいVIOや男性ヒゲ・顔におすすめ。
やグレーザーが必要かどうか迷ったら【根深い毛か】【産毛が多いか】チェックしてみてください。
毛が薄いパーツもあって良く分からない方は、ヤグレーザー以外も選べるクリニックに相談すると安心です。
ヤグレーザーとアレキサンドライトレーザー・ダイオードレーザーの違い
比較 | ヤグレーザー | ダイオードレーザー | アレキサンドライトレーザー |
---|---|---|---|
波長 | 1064nm | 800〜810nm | 755nm |
施術時の痛み | 強め | 少なめ | 普通 |
色黒肌/日焼け肌 | ◯ (施術可) | ◯ (施術可) | × (施術NG) |
メリット | 脱毛効果が高い ヒゲやVIOなど濃い毛向き | 痛みを抑えられる 幅広い毛質や肌質に対応 | 黒い毛や太い毛におすすめ ヤグレーザーより痛みが抑えられる |
ダイオードレーザーやアレキサンドライトレーザーは、ヤグレーザーよりも痛みが抑えられることが特徴です。
脱毛時の痛みが苦手で不安な方は、特に痛みが少ないと言われるダイオードレーザーから試すと良いでしょう。
脱毛用の医療レーザーは波長の違いから、脱毛効果を得やすい毛質や対応できる肌質が変わってきます。
ぴったりのレーザーを知りたい方は、無料カウンセリングで医師や看護師への相談がおすすめです。
ヤグレーザー脱毛や医療脱毛でよくあるQ&A
ヤグレーザー脱毛や医療脱毛について、よくあるQ&Aをまとめました。
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蓄熱式と熱破壊式の違いは何ですか?
蓄熱式と熱破壊式の大きな違いは、「作用する場所」と「脱毛効果を発揮する毛質」にあります。
違い | 蓄熱式 | 熱破壊式 |
---|---|---|
作用する場所 | バルジ領域 | 発毛組織 (毛乳頭・毛母細胞) |
痛み | 弱め | 強め |
施術時間 | 短い | やや長い |
産毛への効果 | 高め | 低め (※回数が必要) |
剛毛への効果 | 低め (※回数が必要) | 高め |
蓄熱式は、毛根周辺のバルジ領域に作用するため、黒色が少ない産毛にも効果を発揮しやすいです。
濃い毛や根深い毛には、発毛組織(毛乳頭・毛母細胞)を破壊する熱破壊式が向いていると言われています。
効率よく効果を実感したい方は、カウンセリングでベストな照射方法を相談してみてくださいね。
ヤグレーザーの代表的な脱毛機器名は?
ヤグレーザー搭載の代表的な脱毛機器をまとめました。
機種名 | 照射方法 | ヤグレーザー アレキサンドライトレーザー | ダイオードレーザー | 特徴 |
---|---|---|---|---|
ジェントルマックスプロ | 熱破壊式 | ◯ 対応 | × 非対応 | 根深い毛に有効 日焼け肌対応 |
ソプラノアイスプラチナム | 蓄熱式 | ◯ 対応 | ◯ 対応 | 幅広い毛質可 痛みが抑えられる |
ソプラノチタニウム | 蓄熱式 | ◯ 対応 | ◯ 対応 | 短時間施術 色黒肌対応 |
クラリティツイン | 熱破壊式 | ◯ 対応 | × 非対応 | 肌に優しい |
スプレンダーX | 熱破壊式 | ◯ 対応 | × 非対応 | 幅広い毛質・肌質に |
これらのヤグレーザー対応脱毛機器は、ヤグレーザー以外のレーザーも利用できるケースが多いでしょう。
幅広い毛質や肌質に対応できるため、カウンセリング途中で気が変わっても安心ですよ。
ヤグレーザーのリスクは?硬毛化しやすい?
- 赤み:肌に熱がこもり炎症が起きる
- やけど跡:日焼け、凍傷が原因
- 光過敏症:体質によるもの
- 硬毛化:照射部位の毛が濃くなる
術後の赤みは、ヤグレーザー脱毛で起こりやすいリスクのひとつ。
皮膚の中が高温になるため、脱毛後は肌に火照り・赤みが出てしまう可能性が高いです。
3日程度経過しても赤みがひかない場合は、クリニックに相談した方が良いでしょう。
ヤグレーザーは、レーザーの中でも「硬毛化のリスクは低い」と言われています。
硬毛化しやすい顔やVIO・ワキは、クリニックと相談しながらヤグレーザーを取り入れてみてください。
根深く濃いムダ毛にはヤグレーザー脱毛を利用しよう
ヤグレーザーは脱毛効果が高く、根深く濃い毛の脱毛に適しています。
以下に当てはまる人は、ヤグレーザーを使う医療脱毛がおすすめです。
- 他の脱毛で効果を実感できなかった人
- 日焼け肌や色黒肌さん
→断られた経験のある人もOK - 毛の濃いヒゲやVIOなど部分脱毛をしたい人
- 脱毛中で残った細い毛を脱毛したい人
- ほほや鼻下をツルツルにしたい人
また、クリニックによってはヤグレーザー対応のクリニックは限られています。
使用機器は無料カウンセリングでしっかり確認して、スベスベの肌を手に入れましょう!
この記事の監修者
女医によるファミリークリニック院長
難病指定医
キレーション認定医
小児慢性特定疾患指定医
子どもの心相談医
高濃度ビタミンC点滴療法認定医
金沢医科大学医学部出身。
自身の出産をきっかけに「家族みんなを診察できるクリニックをつくりたい」という想いから、女医によるファミリークリニックを開業。
ロート製薬 お肌のお悩み相談室 質問相談 担当医など、雑誌やTVなど多数メディアに出演経験あり。