「ソプラノチタニウムは効果がない?」
「どんな毛質に効果が見込める?」
クリニックでの脱毛を検討するとき、導入している脱毛機は決め手の一つと言えるでしょう。
そこで本記事では、ソプラノチタニウムの特徴やデメリット・施術回数の目安などについて詳しく紹介。
ソプラノチタニウムは2019年に発売された脱毛機で、今まで効果の出にくかった産毛や細い毛にも効果が期待できると言われています。
また施術中の痛みが少なく、日焼け肌や敏感肌の人も施術ができるメリットもあるので、この記事を読んで脱毛機を選ぶ参考にしてください。
下記の記事では、おすすめの医療脱毛クリニックを紹介しています。
そもそもソプラノチタニウムはどんな機械?|メリットも紹介
出典:アルマ社
ここからは、ソプラノチタニウムの基本情報からわかる特徴について紹介します。
項目 | 特徴 |
---|---|
正式名称 | ソプラノチタニウム(Soprano Titanium) |
製造会社 | アルマ社(AlmaLasers/イスラエル) |
照射方式 | 蓄熱式 |
レーザーの種類 | アレキサンドライトレーザー ダイオードレーザー ヤグレーザー |
※リンクをタップで詳細に移動します。
どんなメリットがあるか詳しく解説するので、効果や痛みが気になる方は参考にしてみてください。
3種のレーザー搭載で全身の産毛から剛毛に効果を発揮
ソプラノチタニウムは、3種類のレーザーを使い分けて照射します。
レーザーの種類 | 特徴 |
---|---|
ライトレーザー アレキサンド (755nm) | 剛毛に効果が見込める |
ダイオードレーザー (800nm) | うぶ毛に適切 日焼け・色黒な肌にも照射可能 |
ヤグレーザー (1,064nm) | 根深い毛にまで届く |
波長の異なるレーザーを使用することで、剛毛からうぶ毛のような細い毛にまで効果が期待できるのが特徴です。
また皮下への深達距離も異なり、ヤグレーザーは皮下脂肪にまで届くため、根深い毛根にも幅広く効果が期待できるでしょう。
全身脱毛で顔やVIOも脱毛したいという方は、ソプラノチタニウム1台で全身の毛に脱毛効果が見込めるため、おすすめです。
蓄熱式で痛みを抑えた施術が可能
ソプラノチタニウムは蓄熱脱毛方式の医療レーザー脱毛機なので、痛みを抑えた施術が可能です。
医療レーザー脱毛には、「蓄熱脱毛方式(蓄熱式)」と「熱破壊脱毛方式(熱破壊式)」があります。
熱破壊式 | 蓄熱式 | |
---|---|---|
脱毛方法 | メラニン色素に反応する高出力のレーザーを照射 | 低出力のレーザーを繰り返して皮下に熱を蓄積する |
脱毛の仕組み | 毛乳頭・毛母細胞(発毛組織)にダメージを与える | バジル領域にダメージを与えて脱毛効果を促す |
痛み | ゴムで弾かれたような痛み | レーザーの出力を抑えているため、痛みを抑えている |
得意な毛質 | 剛毛や頑固な毛 | うぶ毛や細い毛 |
熱破壊式は高出力なため痛みを感じやすく、蓄熱式は低出力でじわじわと熱を与える脱毛方式のため痛みを抑えられるという仕組みです。
日焼け肌や敏感肌でも施術が可能
ソプラノチタニウムは、日焼け肌や色黒肌、敏感肌への施術もリスクが低いといえます。
熱破壊式の脱毛機は、基本的にメラニン色素(毛の黒い部分)に反応して高出力のレーザーを照射。
メラニン色素に反応するため、地黒肌や日焼け肌は過剰に反応してしまい、やけどを負うリスクがありました。
しかし蓄熱式脱毛機は、メラニン色素ではなく発毛を促進するバルジ領域にアプローチするため、肌質を問わず照射が可能です。
敏感肌の人やアトピーなどで断られた経験のある方も、ソプラノチタニウムなら施術が受けられるかもしれません。
硬毛化のリスクが少ない
ソプラノチタニウムは、産毛や細い毛にも効果が見込めるダイオードというレーザーを使用することで、硬毛化のリスクも軽減できます。
「硬毛化」とは、脱毛前に比べて毛が濃くなったり固くなったりする症状のことです。
硬毛化(こうもうか)とはレーザー脱毛治療中に起こりうる現象の一つです。
引用元:赤坂クリニック
本来、持続的減毛(永久脱毛)目的でレーザー照射を行うのですが、条件の合わない毛(メラニン量が少ない薄い毛など)に対しては、かえってそれが刺激になってしまい、薄かった毛が、濃く・太くなって置き換わって生えてしまうことがあります。この現象が「硬毛化」と呼ばれるものです。
従来の医療レーザー脱毛では、硬毛化が起こる可能性が多少あります。
硬毛化の原因は、細胞を壊しきれず刺激となった結果、毛を生やすための細胞が活性化してしまうことが原因であると考えられています。
しかし発生確率は0.6~10%程度(※)と考えられているので、神経質になる必要はないでしょう。
※参照:クレストスキンクリニック
硬毛化を防ぐには、ソプラノチタニウムなど硬毛化しにくい脱毛機を選択することが重要と言えます。
ソプラノチタニウムのデメリットはある?
ソプラノチタニウムのデメリットは以下の通りです。
※タップで詳細ページにスクロールします
効果を実感・毛が抜けるまで2~3週間かかる
ソプラノチタニウムは、個人差はありますが施術してから施術後2〜3週間経てば毛が抜け始めるでしょう。
ソプラノチタニウムは蓄熱式の脱毛機で、毛根ではなく発毛を促す組織に低出力でじわじわとダメージを与えるため、毛が抜けるまでに時間がかかります。
「毛周期」の毛の生え変わる成長期のタイミングで施術を受けることで、より高い脱毛効果が見込めるでしょう。
毛周期とは
毛周期とは「成長初期→成長後期→退行期→休止期」の4段階サイクルを繰り返す、毛の生え変わる周期を指します。
引っ張ってもいないのに、髪の毛やまつげが自然と抜け落ちるのは、成長期を終えた毛が休止に入るためです。
上記の情報だけでは毛周期と脱毛は無関係のように思えますが、実は医療レーザー脱毛が反応するのは成長期の毛だけ。退行期・休止期の毛には「ほぼ無反応=効果が無い」ので、毛周期を無視して脱毛は行えないのです。
引用元:広尾プライム皮膚科
毛が抜けるまでに時間はかかりますが、バルジ領域にダメージを与え新しい毛が生えにくくなるのが特徴です。
導入クリニックが限られている
ソプラノチタニウムは、2019年に発売された医療脱毛機のため導入しているクリニックが限られています。
予約の取りづらい医療機関で導入されている場合、思っていたような日程での予約が取れない可能性も。
また導入しているクリニックが自分の行きやすい場所にあるとも限りません。
予約の取りやすさと合わせて、クリニックへの交通手段や職場・自宅からのアクセスなど通える範囲内か事前に確認しましょう。
ソプラノチタニウムの効果を実感するまでの回数目安
ソプラノチタニウム含む医療脱毛の効果を実感するまでの施術回数の目安についてまとめました。
部位 | 自己処理が楽になる | 産毛もほぼなくなる |
---|---|---|
全身 | 8回 | 10回~ |
顔 | 8回 | 10回~ |
VIO | 5~8回 | 6回~ |
脇 | 5回 | 6回~ |
腕・足 | 5回 | 6回~ |
個人差はありますが、5回~10回ほどの施術で効果が感じられることが多いでしょう。
目安として参考にしてみてください。
ソプラノチタニウムの脱毛効果に関する口コミ
ソプラノチタニウムを実際に使用した人たちからは、次のような口コミがありました。
ソプラノチタニウムの施術を受けた人の口コミ
- 幅広い毛質に対応している
- 硬毛化リスクを避けられる
- 脱毛効果を感じられるか不安
- 痛みを感じることもあった
ソプラノチタニウムに関する良い口コミ
満足のいく抜け方をしている人もいれば、やはり施術時に痛みを感じてやめようと思う人もいるようです。
効果の実感も痛みも個人差があることがわかります。
もし痛みを強く感じた場合は、麻酔の使用や出力を下げることをスタッフに相談してみましょう。
ソプラノチタニウムがおすすめな人
ソプラノチタニウムがおすすめなのは下記のような人です。
ソプラノチタニウムがおすすめな人
- 日焼け肌、地黒の人
- 産毛まできれいに脱毛したい人
ソプラノチタニウムは低い出力で広範囲に照射を行うため、肌の色を問わず、痛みをおさえた施術が可能です。
そのため、もともと地黒で今までの医療レーザー脱毛を諦めていた人や、肌が弱く熱刺激を避けていた人におすすめ。
また、産毛や細い毛にも効果が見込めるレーザーを使用しています。
産毛まできれいに脱毛したい人、今から産毛が多い部位の脱毛を検討している人は、ソプラノチタニウムでの脱毛を検討してみてはいかがでしょうか。
ソプラノチタニウムは、じぶんクリニックやアリシアクリニックなどで導入しているので、興味のある方は以下記事もチェックしてみてください。
ソプラノチタニウムとジェントルマックスプロの違いを紹介
ソプラノチタニウムとジェントルマックスプロの1番の違いは、照射方式です。
照射方法に違いがあることで、痛みや得意な毛質が異なります。
項目 | ソプラノチタニウム | ジェントルマックスプロ |
---|---|---|
照射方式 | 蓄熱式 | 熱破壊式 |
レーザーの種類 | アレキサンドライトレーザー ダイオードレーザー ヤグレーザー ※3種類を同時照射 | アレキサンドライトレーザー ヤグレーザー ※切り替え式 |
アプローチ領域 | バルジ領域 | 毛母細胞 |
痛み | じんわりと温かみを感じる程度 | ゴムで弾かれるような痛み |
剛毛 | ||
産毛 | ||
日焼け肌 色黒肌 | ||
アトピー肌 敏感肌 | ||
特徴 | ・幅広い毛質/肌質に照射できる ・全身照射1回が60分~と早い ・痛みを抑えた施術が可能 | ・産毛/剛毛共に効果が見込める ・ゴムで弾かれるような 強い痛みを伴う場合もある |
上記2つの脱毛機は複数のレーザーを搭載しているので、幅広い毛質・肌質に対応できるのが特徴です。
より高い脱毛効果を目指したい方は、顔や背中の産毛にはソプラノチタニウム・脇やVIOの剛毛にはジェントルマックスプロと使い分けるといいでしょう。
得意な毛質や肌質は脱毛機によって異なるので、自分に合う機械があるか確認してみてください。
その他の脱毛機の特徴
脱毛機 | 特徴 |
---|---|
デュエット | ライトシェア・剛毛/産毛に対応した熱破壊式 ・パーツに合わせて脱毛可能 ・熱による痛み・肌への刺激を抑えられる |
プラチナム | ソプラノアイス・ソプラノチタニウムの旧式 ・3種類のレーザーを同時照射可能 |
レーズ | ジェントル・脇やVIOなどの濃い毛の脱毛が得意 ・激しい痛み/やけどのリスクを防げる冷却機能 ・一人ひとりに合わせて照射時間も変えられる |
レーズプロ | ジェントル・ジェントルレーズの後継種 ・冷却機能付きで痛みを抑えられる |
ラシャ | ・パーツによって蓄熱式と熱破壊式を使い分けられる ・冷却システムで熱による刺激が抑えられる |
NeXT PRO | メディオスター・痛みを抑えつつ、うなじなどの産毛が得意 ・熱量不足になりにくく、硬毛化のリスクを抑えられる ・日焼け肌や地黒の人への施術も可能 |
モノリス | メディオスター・メディオスターNeXT PROの後継種 ・全身脱毛照射が1回60分と早い ・痛みに弱い人にもおすすめ |
クラリティツイン | ・2種類のレーザー切り替えて照射可能 ・9種類の照射パーツで、耳などの細かい部分にも対応 ・冷却機能もあるので痛みを抑えてくれる |
スプレンダーX | ・施術時間が最短60分と早い ・2種類のレーザーで背中など広範囲な部位にも◎ ・顔の施術には対応していない |
痛みを感じないように工夫されている脱毛機や、施術時間が短い脱毛機などがたくさんあります。
気になった脱毛機や自分に合う脱毛機を見つけてくださいね。
ソプラノチタニウムに関するよくある質問
ソプラノチタニウムについて、よくある質問と回答についてご紹介します。
※タップで詳細ページにスクロールします
ここまで読んで疑問を解消できなかった方や医療脱毛についての知識をさらに詳しく知りたい方は、ぜひ最後までご覧くださいね。
毛が濃い人におすすめの脱毛機は?
毛が濃い人は、照射パワーが強い熱破壊式脱毛機がおすすめです。
熱破壊式脱毛機一例
- ライトシェアデュエット
- ジェントルレーズプロ
- ジェントルマックスプロ
- ジェントルマックスプロプラス
- ジェントルヤグプロ
- スプレンダーX
など
ソプラノチタニウムなどの蓄熱式脱毛機は、バルジ領域にアプローチするため産毛への効果は見込めますが、毛が濃い人には効果を実感しにくいケースも。
一方で熱破壊式脱毛機は、毛のメラニン色素に反応するため濃い毛に効果が出やすい特徴があります。
その中でも熱破壊式でアレキサンドライトレーザーやヤグレーザーはメラニン色素に反応しやすいため、毛が濃い人におすすめです。
熱破壊式じゃないとVIO脱毛には効果がない・毛が抜けないって本当?
蓄熱式だとVIO脱毛に効果がないわけではありません。
熱破壊式は太く濃い毛に反応しやすく抜け感が早いため、VIO脱毛において満足度の高い脱毛方法だと思う人は多いです。
ソプラノチタニウムなどの蓄熱式は、効果が出るまでの時間がかかるため、効果がないと感じてしまう人もいます。
しかし毛周期のタイミングで抜けてくるので、3週間ほど待てば毛が抜けてくるでしょう。
またVIOは毛が太く濃いため、熱破壊式を利用すると痛みを感じやすい部位です。
痛みの少ない蓄熱式を利用することで、肌への負担を軽減できるメリットもあるため、VIO脱毛がしたい方は痛みの強さなども要チェックしましょう。
医療脱毛をしても背中の産毛が抜けない理由は?
医療脱毛をしても背中の産毛が抜けにくい要因は、メラニン色素が少なくレーザーが反応しにくいことが考えられます。
実際に部位別の脱毛回数の目安を比較すると、背中は回数がかかりやすい部位だと分かります。
部位 | 回数の目安 |
---|---|
VIO | 5~8回 |
脇 | 5~8回 |
顔 | 8~10回以上 |
背中 | 5~10回 |
VIOや脇などの毛が太く濃い部位は、メラニン色素を多く含むためレーザーが反応しやすく、約1~2週間で毛が抜ける見込みです。
一方、背中や顔などの産毛は毛が濃い部分と比較するとレーザーが反応しにくいため、脱毛効果を実感しにくい特徴があります。
しかし、背中の産毛も継続的に照射することで少しずつ効果が見込めるため、自分の毛質に合った脱毛機を見つけて医療脱毛を受けましょう。
白髪にも効果はある?
ソプラノチタニウムを含む蓄熱式脱毛機は、白髪に効果を見込める脱毛方法です。
※参照:ジェニークリニック
より高い効果を目指し白髪を脱毛したい方は、ニードル脱毛がおすすめ。
それぞれの脱毛方法には、以下のような特徴があります。
脱毛方法 | 特徴 |
---|---|
蓄熱式脱毛 | ・バルジ領域にアプローチ ・広範囲の部位にも対応可能 |
ニードル脱毛 | ・毛穴に直接電気を流す ・広範囲の脱毛には向かない |
蓄熱式脱毛は毛の発毛組織であるバルジ領域にアプローチするため、白髪でも脱毛効果が期待できます。
また、VIOなどの細かい部位だけでなく、腕や足などの広範囲な部分にも照射可能です。
一方ニードル脱毛は、毛穴に直接針を刺して電気を流すためメラニン色素に左右されずに脱毛効果が見込めるのが特徴。
毛穴一本ずつに針を刺す方法で施術に時間がかかるため、気になる箇所だけ脱毛したい方におすすめです。
ソプラノチタニウムで産毛までツルツルの肌を目指そう
ソプラノチタニウムは、痛みが少なく地黒肌や敏感肌の人にもおすすめな脱毛機であることがわかりました。
毛周期に合わせて毛が抜けるため、従来の医療レーザー脱毛に比べると効果を実感するまでに時間が長く感じる可能性があります。
しかし、今までの医療脱毛を断られていた人は試してみる価値があるでしょう。
クリニックでの脱毛を考えている方はぜひ、ソプラノチタニウムを検討してみてください。
この記事の監修者
女医によるファミリークリニック院長
難病指定医
キレーション認定医
小児慢性特定疾患指定医
子どもの心相談医
高濃度ビタミンC点滴療法認定医
金沢医科大学医学部出身。
自身の出産をきっかけに「家族みんなを診察できるクリニックをつくりたい」という想いから、女医によるファミリークリニックを開業。
ロート製薬 お肌のお悩み相談室 質問相談 担当医など、雑誌やTVなど多数メディアに出演経験あり。